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くすりの話


ガンのターゲット療法

「こんにちは、ガン細胞さんいらっしゃいますか。薬の届け物です。受け取りお願いします」

「だめですよ、居留守を使っちゃ。いらっしゃるのは、ちゃんと分かってるんですから」 このように、必要な場所に心要な量の薬を届けるDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)。この方法を応用して、ある特定の臓器、病巣部だけに薬を効かせようとするのがターゲット療法です。

たとえば、飲んだ薬の作用が全身に影響すると、かなり強い副作用.が表れる抗ガン剤。できるだけ、ガン細胞だけに効くようにしたい薬です。そのため、ガンのターゲット療法は長いこと研究されていました。

ところが最近、とてもうれしいことに、肝臓ガンに効果的なターゲット療法がいろいろ開発され、まもなく臨床でも使われようとしています。

その中の一つは、肝臓注塞詮(そくせん)療法。特殊なでんぷんと抗ガン剤を一緒に使う方法です。でんぷんが、肝臓の小さな血管の中で一時的に血液の流れを止め、抗ガン剤をその場所に停滞させることで、ガン細胞をやっつける手伝いをします。

抗ガン剤の大切な仕事が終わると、血流を止めていたでんぷんは分解され、すぐに元通りになります。まさに縁の下の力持ち。

このような薬の“宅配便さん”には、いま大きな期待が寄せられています。


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