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くすりの話


食品の酸性・アルカリ性。どちらも必要です

リトマス試験紙って覚えていますか?小学校の理科の授業で初めて出会う化学実験。ミカンジュースに青い試験紙をつけると、パッと赤い色に変わり、さしずめ手品のような感動を覚えたこと。

先日、「体が酸性かアルカリ性か、これをなめてみると分かると聞いたから」といって、このリトマス試験紙を買いにきた人がありました。

ウソでしょう!人間の血液や体液が、食品によって、酸性やアルカリ性に変化することはありません。

たとえ酸性食品の肉を毎日1キロ食べたとしても、酸性に傾くことはありません。

人間の体は、腎臓と肺を中心にしたバランス機構を持っているので、つねに一定のPH(ペーハー:酸性・アルカリ性の度合)を保てるようにできています。人間の体液のPHは、7.3〜7.5の弱アルカリ性です。

たしかに「野菜や海草類は、アルカリ性食品だから体にいい」とか、「肉や甘いものばかり食べていると血液が酸性に傾いてよくない」などという話しをよく耳にします。

このような食品と健康とのかかわりが、スイスの学者ブンゲによって学問として取り上げられたのは、実に百年も前のこと。食品を試験管の中で燃やし、その灰(ミネラル)を水に溶かして、酸性かアルカリ性かを決めていたにすぎません。

そして、いまだにこのような考え方が通用しているのはわが国だけです。

肉や穀類のような酸性食品ばかり食べていると、体が酸性に傾くからよくないというのは迷信です。

しかし、きちんと栄養バランスのとれた食事をとる必要があることを普及させるためには、格好の方便にはなったのです。


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