info_page

くすりの話


体温計の水銀は有機水銀ではありません

あらっ、この子、ずいぶん赤い顔をしているけど、熱があるんじやないかしら。体温計、体温計っと。あれどこにしまっていたかな。

しまった!体温計を壊しちゃった。ガラスは拾ったけど、こぼれた水銀がコロコロになってかたづけにくいな。水銀って、確か怖いのよね。手で触ってもいいのかしら?

このように、水銀と聞いただけで怖がる人がいますが、体温計の水銀は「金属水銀」。かつて水俣病で問題になった有機水銀とは違います。

体温計に入っている水銀は約1グラム。もし万一、測っていて口の中で誤って割ったとしても慌てない、慌てない。水銀よりもむしろ、ガラスに注意して、口の中を傷つけないように取り除いてあげてください。

また飲んでしまった場合でも、金属水銀は消化管からははとんど吸収されないので、中毒をおこす心配はまずありません。ほっておいても、ふつうは三日間ぐらいで、そのまま便と一緒に出てきます。

だれでも水銀は、飲んだ場合のはうが危険だと思ってあわてるのですが、金属水銀そのものよりも、心配なのは水銀の蒸気です。水銀の蒸気は、吸い込んで皮膚炎をおこすこともありますので注意が必要です。

体温計を壊してしまったら部屋の換気をよくし、飛び散った水銀の粒は、手で拾わずに掃除機で吸い込むようにしてください。

体温計は熱があるとき、いちばん頼りになる、手軽に使える医療器具。必要なときに困らないように、救急箱などにキチンと保管しておきましょう。

耽ずかしいけど、私もよく探すんですよ、体温計。


「くすりの話」へ戻る

ホームへ戻る


▲Page Top


main_b_4