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くすりの話


貧血の薬とお茶との関係

”薬”って、かなりわがままだと思いませんか。食前に飲めだの食後だの、そのうえお茶で飲むな、お酒で飲むなと。

「本当にうるさいわね」と開き直りたくなりますが、そこはグッと我慢。お薬様には病気を治してもらわなければなりません。こちらはとっても弱い立場です。

目が回るぐらい忙しいといいながら、胃薬を買いにきた大工さん。

病気で貧血の薬をもらったとき、「薬を飲む前後一時間は、お茶もコ−ヒ−も飲まないように」といわれたけど、10時と3時にお茶の時間があるので、ついうっかりお茶やコ−ヒ−を飲んでしまう。どうにかならんものですかねと、かなり薬にてこずっている様子です。

貧血の薬、鉄剤は、お茶で飲んではいけない薬の代表選手。たしかに、お茶に含まれるタンニンの影響を受けるので、できればお茶で飲まないほうがよい薬です。

ところが、最近よく使われている鉄剤は持効性製剤、効きめはおよそ12時間。この薬を1日2回飲むと、薬の効果は24時間。そうなると、1日中お茶を飲んではいけないことになります。そこで実際に、持効性の鉄剤が、どれぐらいお茶の影響を受けるかを調べたところ、ほとんど影響がなかったと報告されています。

まして、先ほどの大工さん、お茶の影響よりも、鉄剤が胃を荒らすことの方が心配です。胃腸が弱い人は、お茶のことは気にせずに、食事がすんですぐ飲んだほうがよいのです。

このように、薬はわがままでデリケ−トですが、飲む人の都合に合わせて、ご相談に応じます、という優しさも持っています。

わがままで優しさのかけらすらない誰かさんより、よっぽど頼りに。あらっ、ウチの主人のことではありませんよ、念のため。アハッ−。


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