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くすりの話


痔。恥ずかしがらずに相談を

モジモジと恥ずかしそうに入ってきた二十歳そこそこのお嬢さん二人。生理用品がいるのかな、と思ったら「あの!、おシリの相談なのですが……」ときました。

じつは彼女たちは二人とも痔主だったのです。相談するのが恥ずかしいから、二人で誘いあわせてきたと言います。便秘をしてトイレに行った時、ひどく痛くて紙でふいたら少し血がついたというのです。

「あ!、それは切れ痔みたいですネ。あなたたちのような若いお嬢さんは、これから結婚して赤ちゃんを生まなければならないんだから、キチンと治しておかないといけないのよ」 女性にとって妊娠、出産がおシリにかける負担はたいへんなもので、出産を期に痔を悪くする女性は多いのです。

痔の三大疾患といわれるものに痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)そして痔樓(じろう)があります。相談にきた彼女たちは、さいわいに痔の中ではいちばん軽いといわれている切れ痔のようです。

これは硬い便などで肛門のふちが切れるために痛むのですが、切れたところからバイキンが入ることもありますので注意をしてください。

痔の薬としてはハおシリから入れる坐薬と、塗って使う軟こう、そして飲み薬などがありますが、これらは痔を根本的に治すものではなく、症状を軽くして、これ以上悪くならないようにするためのものです。

おシリは汚いところ、不潔な場所と決めつけられてしまい、あまり大事にされないという、かわいそうな境遇にあります。この不運な境遇から脱出させて、大切に、そして清潔にしてあげれば、きつと痔の病気で悩む人はずいふん滅るのではないかと思います。

おシリの病気は痔だけでなく、こわい直腸ガンや肛門のガンもありますので、素人判断は危険です。たかが痔ぐらいと考えずに、黒い便、チョコレート状の便、イチゴゼリー状の便などに気づき、「今日のウンチはどうもへんだなあ」と思ったら、恥ずかしがらずに必ず医師の診察を受けてください。こわい病気がかくれているかもしれません。


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